〒210-0824 川崎市川崎区日ノ出2-16-1/TEL: 044(288)3888
E-mail: contact@elfosta.or.jp
私たちは「まちづくりとしてのスポーツ」という新たなステージに立ち、人々の生活に溶け込み、地域を活性化させるツールとして、スポーツの価値を見出していきます。
平成22年10月16日(土)、川崎市立川中島中学校グランドで秋晴れの下、当クラブの傘下にあります社会人アメリカンフットボール「クラブオックス川崎AFC」の選手・スタッフによる「フラッグフットボール教室」が開催されました。この企画は川崎区で総合型地域スポーツクラブを立ち上げようと活動している「川中島総合型スポーツクラブ設立準備委員会」の皆様との共催となりました。
当日は近隣の川中島小学校と藤崎小学校の子どもたち約30名が参加しました。子どもたちの多くは「アメフトを見たことがある」「でもフラッグは授業で始めて1年ぐらい」とのこと。

フラッグフットボールはタックルの代わりに腰につけたフラッグを取るという、誰にでも安全に楽しめる新しいスポーツです。通常は5人1組でチームを作り、1つのボールを運ぶという陣取りゲームですが、プレーの前にみんなで作戦を立てるところがこのスポーツの面白いところ。川崎市の小学校では子どもたちの団体行動や協調性を育むものとして、数年前からフラッグフットボールを体育の授業で取り入れてきましたが、大人にはちょっと馴染みが薄いかもしれません。当日は見学に来られた近所の大人もフラッグフットボールがどんなスポーツか、一緒に体験していきました。
まずは、選手も子どもたちも全員でフィールドの中に入って「しっぽ取りゲーム」
30秒の制限時間に5本ものフラッグを取った子もいれば、全部取られてしまう子もいました。
次にボールを持って走る練習。ディフェンス役の選手をうまくかわしながら走る子どもたち。最初は体の大きな選手に戸惑って前に走れない子もいましたが、選手から「前に走らないと」とゲキが飛ぶと徐々にコツも掴み出し、中にはステップを使ってうまくディフェンスを振り切る子も出てきました。

その後、ディフェンスの人数を少しずつ増やしながら走り方を学んだ子どもたち。いよいよ2人組みになり、1人がブロックをし、もう1人が走るという練習です。ここからフットボールらしくなってきます。2人は作戦を立て「右に走るか」「左に走るか」あるいは「中央を突破するのか」を決めます。最初は選手が輪に入って、作戦を立てるコツを教えていましたが、しばらくすると地面に指で絵を書いて作戦を指示する子、口頭で相方に伝える子など…さまざまな方法で「コミュニケーション」をとっていました。
作戦が失敗してしまった子の中には「どうして失敗したんだろう」と選手に尋ねる子もいました。「作戦どおり動けなかった?」「相手のディフェンスがうまかった?」「自分たちの技術が足りなかったから?」と、たくさん質問が飛びました。そう、フラッグは一度の失敗を反省して次のプレーを考えるという、実に社会性のあるところが特徴です。

最後にミニゲームをやりました。今回参加したのは3・4年生が中心で、普段の体育ではランプレーが中心。パスをするにはまだ手が小さく、選手がデモンストレーションとしてパスプレーを披露しました。アスリートにとっても子どもたちと触れ合うことの大切さを学ぶいい機会だったと思います。
最近、子どもたちが「スポーツをやりたい」と言うと、スポーツ教室に通わせる親が増えています。スポーツ教室ではお金を支払ってコーチが技術指導するため、「教えなければ」という意識が、ついつい子どもたちの動きを画一的なものにしてしまいます。これでは子どもの発想力を奪ってしまい、想像力豊かな選手は育ちません。
「発想をどう促すか」というのが指導者にとって大切なわけで、もっと子どもたちに考えさせてスポーツ本来の持つ楽しさを理解してくれたらと思いました。スポーツは教わるものではなく楽しむものであり、「スポーツの与え方」も考え直してみてはいかがでしょうか。