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私たちは「まちづくりとしてのスポーツ」という新たなステージに立ち、人々の生活に溶け込み、地域を活性化させるツールとして、スポーツの価値を見出していきます。
一見すると「スポーツと環境問題」は関係がないものと思われがちだが、実は密接な関係にある。傘下のアメリカンフットボールクラブ・クラブオックス川崎AFCは「チームマイナス6%運動」から引き続き「チャレンジ25運動」に加盟している。その意図として、スポーツ活動によって生じる無駄なゴミやエネルギー消費を総合的になんとかしたい考えからだ。
実際、1回の練習や試合後に出るゴミの量は半端ではない。テーピングだけでゴミ袋1つ、その他ペットボトルなどの生活ゴミを考慮するとかなりのゴミが生じる。安全面からスポーツ活動に必要なテーピングなので減量するのは困難だが、その量に唖然とするしかなかった。
しかし、選手やスタッフへの意識浸透への道のりは長かった。具体的に何をどうやったらいいのかという目標が割り出せないでいたからだ。そうこうしているうちにあることがきっかけとなり真剣に考えるようになった。それは数年前、グランドを借りていた東京都内のある地域の大学のキャンパスでの出来事。練習に自家用車で来ていた選手がアイドリング禁止の看板の前でエンジンをつけたまま着替えていたのを注意したことだった。東京都ではアイドリング禁止条例があり、公共施設やショッピングセンターの駐車場ではエンジンを切るように定めている。ついつい車内が暑くなりエアコンをつけたままにしてしまいがちだが、日本一の交通量を誇る東京都は排気ガスの量だけでも膨大になるからだ。その選手はなかなか納得しなかったが、最後は幹部が頭ごなしに説得した。
今春、震災影響による節電でナイターが中止となった。計画停電中のナイター設備使用は市民、地域コミュニティの理解が得られないとの理由だ。スポーツの感動は人々の心を癒してくれるものではあるが、それは行い次第ではどちらにも取られかねないデリケートな問題でもある。見渡してみると他の競技でも電気を止められると成り立っていかないスポーツが結構ある。それだけ私たちは電気に総合的に依存した生活をしてきたのだ。
今年から活動の拠点としている埼玉県内の大学キャンパスへは、車の台数を制限するようにしている。車で練習場所へ出かけ、車で帰宅するのは楽ではあるが、今回は選手の側からそういう話が持ち上がってきたことに、数年前とは違う感触を得た。監督やコーチが上から言うと、選手は環境の整った他のクラブへ行ってしまう。しかし、選手自らエコの視点に立たないとクラブの体質は変わらない。特にアメリカンフットボールクラブは1度の練習で30人以上が集まるので、全員が自家用車で来てしまうとかなりのCO2を排出することになる。結局、荷物運搬用のための最低限の車で乗り入れ、一旦荷物を置いたあと最寄りの駅まで選手やスタッフをピストン輸送することになった。また、東京ヴェルディユースでは、数年前から親が車で送り迎えをすることを禁止し、子どもたちに公共の乗り物を使って練習へ来るようにしているという。
認識をしなければならないのは、スポーツ活動には少なからずゴミが出ること。そして、それを少しでも減量しようという意識を持つことが大切である。